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世界エイズ・結核・マラリア対策基金
第一回 第3次増資期間会議

世界エイズ・結核・マラリア対策基金(世界基金)に関わる活動の現状・課題を報告・提起します。


2010年3月25・26日
オランダ・ハーグ

「私たちは、2015年までの目標である、マラリアによる死やエイズウイルスに感染して産まれてくる子供たちのない世界の実現に向けて驚異的な進歩を遂げた。2010年の増資によって、この目標が達成できるかどうかが決まる。私たちは、この希望を絶望に変えてはならない。」
Michel Kazatchkine
世界基金 常任理事
世界基金プレスリリース
2010年3月24日

2010年3月25、26日、オランダ・ハーグにて、世界エイズ・結核・マラリア対策基金(世界基金)の第1回第3次増資期間会議が行われた。27のドナー国政府と民間企業及び財団が一同に会し、世界基金からの資金提供によって行われたプログラムの達成度と2011年から2013年期に必要な財政支援ついて議論を行った。この会議は、今年11月に行われる、ドナーの向こう3年間の世界基金へのコミットメントを決める誓約会合(第2回第3次増資期間会議)へつながるものであった。

最近までの世界基金の達成度にかんするレポートによると、世界基金はエイズ・結核・マラリア減少のために驚異的な成果をあげたことを示している。主な成果は以下の通り。

  • 250万人のHIV陽性者・エイズ患者への抗エイズ薬の供給
  • 600万人の結核患者への治療
  • 1億4百万個の殺虫剤付蚊帳の配布

(詳細なレポートはこちらを参照
http://www.theglobalfund.org/documents/replenishment/2010/Global_Fund_2010_Innovation_and_Impact_en.pdf

これにより、世界基金はエイズ、結核、マラリアとの闘いに勝利し、地球規模の目標を達成できる可能性があることを証明した。しかし、この可能性を現実のものとするには、世界的規模の巨大な増資が必要である。必要資金は以下の通りである。

  • HIV/エイズ
    2015年までにHIV/エイズの予防、ケア、サポート及び治療のユニバーサルアクセス(地球上の誰もが受けられるようななること)を達成するために、2010年から2015年まで毎年約280億ドルから500億ドル
  • マラリア
    2011年から2020年の間に毎年約59億ドル
  • 結核
    2010年から2015年の間に毎年約56億ドル(多剤耐性結核菌への対策を含めると毎年63億ドル)

世界基金はエイズ・結核・マラリア対策における主要な多角的機関であり、現在世界全体のエイズ対策の23%、マラリア対策の60%、結核対策の57%の資金提供を行っている。世界基金が描く、2011年から2013年までの必要資金のシナリオは以下の3つである。

<資金シナリオ 2011年-2013年>

(詳細なシナリオはこちらを参照
http://www.theglobalfund.org/documents/replenishment/2010/Resource_Scenarios_en.pdf) 

*資金シナリオ計算 - 現在進行中のプログラム継続へ3年間で85億ドル、及び新規案件
*新規案件は年間を通じて1度だけ募集される(1ラウンド)

  1. 130億ドル(新規事業に3年間で38億ドル、もしくは毎年13億ドル)
    • 現在進行中のプログラムへの継続資金供給
    • 新規プログラムで、近年の供給レベルに比べ著しく低い新規プログラムへの資金供給
    このシナリオは現在進行中のプログラムへの継続資金供給と新規プログラムでの近年の資金供給レベルよりも著しく低い資金供給をなんとか可能にする。推定必要金額が毎年13億ドル以上となっているため、これからのラウンドはこれまでのラウンドで供給されてきたの資金の50%(ラウンド9次の総必要金額は26.5億ドル)と上限が定められる予定である。つまり、このシナリオは事実上縮小規模の要求である。

  2. 170億ドル(新規事業に3年間で68億ドル、もしくは毎年22億から23億ドル)
    • 現在進行中のプログラムへの継続資金供給
    • 新規プログラムで、近年の資金供給レベルにより近い資金供給
    • 現在進展しているものを維持するための資金
    このシナリオでは、現在進行中のプログラムへの継続資金供給と新規プログラムで、近年の資金供給レベルに近い資金供給が行われる。しかし、このシナリオは世界基金が近年達成してきたような増額を実現するものではない。

  3. 200億ドル(新規事業に3年間で120億ドル、もしくは毎年35億から45億ドル)
    • 現在進行中のプログラムの継続資金供給
    • 成果があがっているプログラムへの資金供給の拡大
    • ミレニアム開発目標(MDG)の保健に関する目標をより早く実現することができる新規プログラムへの増額 
    このシナリオは現在進行中のプログラムへの継続資金供給を保証し、資金拡大を加速→させる。しかし、この資金供給レベルでは、3大感染症対策の潮の流れを変え、地球規模の目標を実現するのに必要となる額としては不十分なものである。

さらに、これら3つのシナリオは、WHO(世界保健機関)が提唱している、より効果のある新規抗エイズ薬の治療初期からの使用とモニタリングシステム(経過観察治療)にかかる費用を考慮していない。マラリアに関しては、現在の必要資金額は、マラリアをより正確に診断するための新しいガイドライン、及び既存の蚊帳を長持ちする殺虫剤付蚊帳に置き換えるための費用を対象としていない。また、結核に関して、最新のGlobal Plan to Stop TB(ミレニアム開発目標の結核ターゲットの達成と2050年までに結核撲滅を実現するための長期的な道筋を示す世界共同のマスタープラン)では、結核対策(DOTS)及び多剤耐性結核菌対策(DOTS Plus/MDR-TB)実施のために資金規模の拡大は欠かせないとしている。

世界的目標を達成するにはまだ不十分な資金確保のシナリオであるにもかかわらず、ドナーのなかには130億ドルのシナリオすら実現は難しいと発言しているところもある。

※ こちらもご覧下さい。世界エイズ・結核・マラリア対策基金:イノベーションとインパクト 2010

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